良書との出会い
私がはじめて、本といえるものに出会ったのは小学5年の頃、姉から井上靖の『あすなろ物語』を贈られたのがはじまりと記憶している。この本との出会いは、繊細多感な少年時代の私には新鮮な衝撃であった。何度も何度も読み返しながら、いつの間にか作中の主人公になったような気持ちのなった記憶もある。中学に入ったときは、母からお祝いに『大地』、姉からは『風とともに』を贈られた。大きく世界が広がっていった記憶がある。夢中で本を読んだ。大学に入ってからは、世界文学全集を読みあさった。ゲーテやヘルマンヘッセの詩を暗唱し、一人で得意になっていたこともある。
大学を出て就職したとき最初に買ったのは、平凡社の百科事典26巻である。心が豊かになった。30年以上たったいまも現役である。この4月から図書館勤務となった。初めて出会う本、懐かしい本に出会う都度、心が躍る。なんて、本は素晴らしいものだろう。多くの皆様に良書との出会いを通して、心を豊かに耕していただく一助になればと考える昨今である。
大学を出て就職したとき最初に買ったのは、平凡社の百科事典26巻である。心が豊かになった。30年以上たったいまも現役である。この4月から図書館勤務となった。初めて出会う本、懐かしい本に出会う都度、心が躍る。なんて、本は素晴らしいものだろう。多くの皆様に良書との出会いを通して、心を豊かに耕していただく一助になればと考える昨今である。
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