秋の講演がスタートした。8月21日は松島町立松島第五小学校体育館で、町内学校教諭100人を対象に松島町教育講演会「みちのく風流の原点松島と奥の高野霊場松島、縄文の宝庫松島」をテーマに、1時間30分の講演をした。松島町の町長さんも最後まで話を聞いてくれた。
北上川、阿武隈川という岩手と福島の川によって造られた宮城は、地勢学的に東北の中心である。その中心松島に早くから先史時代の文化・縄文文化が開けた。その蓄積の上に4〜5世紀頃ともなると名取丘陵に全長167メートルの前方後円墳が現れ、8世紀には多賀国府がおかれ、松島との関わりでみちのくの風流が誕生したのである。さらに松島は天台宗延福寺・臨済宗円福寺・臨済宗瑞巌寺とそれぞれ400百年の歴史を刻んだ霊場で、中世は「奥の高野」と称せられた。こんなストーリーの話で、パワーポイントを駆使した話である。
9月に入ると大崎生涯学習センター(大崎パレット)を会場に、連続講演が予定されている。
テーマは、9月6日が「歌人政宗と仙台藩の国づくり」、9月13日が「仙台藩に彩りを添えたお姫さま」、9月20日が「宮城県図書館資料でたどる仙台藩黎明の時代」、9月27日が「日本人として初めて世界一周した石巻の水主の物語」である。
またJRの「大人の休日」にも協力している。9月25日、28日は(株)びゅートラベルサービスの企画である「松島で楽しむ中秋の名月」をテーマにした講演を瑞巌寺大書院で2回行う予定である。このことについては今朝担当者から電話が来て2回ともすでに定員に達したとの報告を受けた。
10月に入れば殺人的な忙しさになる。なにか馬鹿げたことをしているように思うこともあるが、これも感性を常に研ぎ澄まされた刃物のようにしておくためには、欠かせない修行なのだ。
10月からは「北上川水系河川整備学識者懇談会」に加えて「名取側水系河川整備学識者懇談会」もスタートする。相応の勉強はせねばならない。健康には充分気をつける必要を感じつつ、草取りや庭の刈り込みなどにも力を割かねばならない。
こんな余裕の無い生活をしていていいものかと思いつつ、引き受けてしまっている。9月は10月『地理』に掲載するレポートの校正、11月新人物往来舎社から出版予定の拙著の校正と月刊誌の校正も入ってくる予定だ。この秋も多忙を極めるのだろうか。図書館を会場にした連続講座、出前講座も忙しい。
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