大崎パレットの毎週連続4回シリーズの講座が昨日で終了した。テーマは、第1回が「武将歌人・政宗と国づくり」、第2回が「仙台藩に彩りを添えたお姫さま」、第3回が「22世紀を牽引する叡智の杜づくり」、第4回目が「日本人として初めて世界一周した石巻の水主の物語」であった。最終回であったので、家にあった古い茶碗や漆器を展示し、「登米開府400年記念と登米伊達家明治黎明展」の様子をパワーポイントで紹介した。
大崎パレット講座最終周の今週はこのほか「大人の休日」企画の講座をもった。瑞巌寺大書院で9月25日(火)、28日(金)と「みちのく風流の原点・奥の高野霊場、政宗と愛姫」をテーマに3部構成の講座にした。皆さんに満足してもらえたとは思うが。参加者は、夜は精進料理に松島の明月を観賞、風情ある旅の企画である。
家の菜園では高菜、野沢菜が美味しい季節、少し大きくなりすぎたか。最近池の周囲にカワセミが現れる。瑠璃色とでもいうのだろうか、美しい色彩の羽を持つ鳥でもある。今年生まれたタヌキもそこそこの大きさになって出没する。変なところを探検し交通事故などに遭わねばいいがと祈っている。昨日、一昨日の夜車で走行する空には明月が神秘的に輝いていた。古くから日本人は月を愛で、月にさまざまな思いを託した。藩祖政宗もこよなく月を愛し、その思いを和歌や漢詩にとどめた。
いづる間もながめこそやれ陸奥の
月まつ島の秋のゆふべは 政宗
心なき身にだに月を松島や
秋のもなかの夕暮れの空 政宗
所がら類はわけて無かりけり
名高きつきを袖に松島 政宗
松島や雄島の磯の秋の空
名高き月や照りまさるらん 政宗
中秋月を松島に賞す 政宗
今宵月を待って吟きょうに倚(よ)れば
蒼海茫々一気濃(こまや)かなり
思ひ見る清光佳興しきりにして
道人も緩く打たん五更の鐘
。 |