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みちのくの和歌、遥かなりみちのくの指導者、凛たり武将歌人、伊達政宗
 
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2020年8月26日


 

  本日、8月27日久方ぶりに仙台市青葉区川平にある朴沢学園事務局を訪れた。高等学校の新校舎建設中だったので、教職員駐車場から仙台大学付属明成高等学校へ向かったが新校舎の建設は急速に進んで いた。事務局まで歩いて5分ぐらいの距離であるが、学校を取り囲む石垣は立派に整備されていた。
  さて7月、朴沢学園が所有する『裁縫学習資料』3,956点が仙台市の文化財(歴史資料)に指定され正式に公示された。それを受けて仙台市教育委員会生涯学習局文化財課長が指定書を正式に理事長へ伝 達するため、朴沢学園を訪問するのでその場に同席する栄誉が私に与えられた。
  平成23年『裁縫教育資料』557点が指定されており、今回を合わせると4,513点の文化財が指定されたことになる。
 前回指定された『裁縫教育資料』は昭和20年の仙台空襲の戦火の中で命をかけて関係者がかろうじて守り伝えてきた貴重な『教える側』の資料である。
  今回指定された『裁縫学習資料』は、戦後卒業生や遺族から寄贈されたものと、朴沢学園創立130周年を記念して朴澤泰治理事長が平成21年5月河北新報紙上で広く卒業生に呼びかけて、卒業生や遺族 から寄贈されたものが中心で、いわゆる生徒が実際に使用しあるいは作成した『裁縫学習資料』である。『教える側』と『教えられる側』の資料が出そろったところに意義がある。
  今回指定された資料は、明治から大正、昭和へと生徒が当時授業で使用した型紙や裁縫道具、衣朊の構成や裁ち方を勉強した資料、実物を小さくかたどって作った雛形などが中心である。
明治初期、女子の就学率の向上をいかに高めるかが大きな国家的な課題の中で朴沢学園の果たした歴史的な役割は高く評価されている。
  『裁縫教育資料』『裁縫学習資料』が出そろったことによって、実学や創意工夫の原点や高邁な教育の理念がより伺い知られ、これからの教育のあるべき姿を考える大きなヒントになることが期待される。  仙台大学の開学の精神や付属明成高等は脈々とその精神を引き継ぎながら、新しい時代を切り拓いてきたのである。
 先行き上透明な時代学校が生き残りを図るためには、他の学校にはないアイデンティティが求められている。今回の指定はまさにこれから生き残りをかけた上においては学校に取っては欠かせない大切な要素 である。
  朴沢学園(仙台大学、明成高等学校)は、誇りある先人の進取の気質、行動力にそれを実現する夢を持って果敢に新しい時代をダイナミックに築いていかねばならないと感じた一時であった。歴史を知らず して、新しい時代を築くことが出来るだろうか。
 いま求められているのは、『打つ手は無限の可能の成長の時代ー人間の原理原則に立ち戻るー』 ではないだろうか。