仙台大学の「歴史学入門《講座も7月22日(火)2時限、23日(水)2時限・3時限の3コマのテストも無事終了した。受講生300人、いまレポートの採点を行っている。
毎回レポートを提出させているが、テストは1200字であるから読むのが大変だ。教室での講座であれば、その都度完結、往復6時間近い通勤距離で処理できたが、グーグルクラスルームで行っているオンライン講座では、時間を問わず質問や悩み事や相談も寄せられるようになった。
深夜、早朝、コロナの状況下で学生の上安も、ストレスも極限状態に蓄積されているのではないだろうか。そんな学生の立場を考えながら、出来るだけ丁寧に相談事や悩みごとにも応じるようにしている。
振り返って考えてみるといまの2年生、1年生は大学校内に入る機会が少なかったと思う。非常に気の毒に感じる。そんな悩みについては、後から振り返ってあのような苦しい時代があったからこそいまの強い自分があるのだ、と思えるように1日1日を大切に充実した時間を過ごすようにとプラス思考で考えるように励ましの言葉を伝えている。
深刻な悩みについては、私もその様な事で悩んだ時代がある。でも決して後を振り返ってはいけない。まず前に向かって一歩踏み出せ、と激励のメッセージを送るようにしている。
また学生の1番の関心事である就職や結婚は最終目標ではなく、それはスタートの第一歩である。一番自分を弱くするのは自分に何かあるとは思ってはいけない。家柄や親の地位やお金があるとかないとかは本人とは関係ない。まず、自分をゼロであると思うことが大切である。実際そうなのだから。自分で積み重ねたものが、本当の自分の力であり自分の財産だ。
学生生活においてもー2年生になったら頑張ろう、社会人になったら頑張ろうではなく1年生のステージをきちんと終え、2年生に進む。そしてその時も自分をゼロだと思え。卒業するときは立派に学生のステージを終え、社会人になる。社会人になった時も自分はゼロであると思う。自分の努力で得たものが自分の財産である。更に加えて次のようにも話している。
これから複雑多様化する時代、就職したからと安心してはいけない。まず会社の仕事に習熟し、更に複雑多様化する時代に対応するため自分に投資する。資格をとったり、何かに挑戦したりと。
私が付属資料として配付している抜粋の綴りや世界の吊言集講座の中での、私の言葉から、何かを学び将来力強く生きる一助となればと考えている。
前期の講座を終えて改めて、考えてみた。受講生の皆さん、くよくよしたり、後悔したり後を振り返ってばかりでは、何も得るものがない。自信と誇りを持ってまず第1歩を踏み出して欲しい。自分の努力で得たものが自分の財産である。
令和3年7月24日
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