コロナ禍の8月14日16時から18時までの予定で、日本歴史時代作家協会主催のZOOM講演会が開催され私も参加した。コロナ禍でできる活動は著しく狭められているが、そのような中でリモートでのZOOM講演会は意義ある試みだ。講演内容は3部構成である。
第1部:基調講演 ―なぜ京都が日本映画発祥の地となったか―
(講演者 久宗圭一)
第2部:京都と時代劇に関するトークショー (久宗圭一&秋月達郎)
第3部:京都と時代劇に関するQ&A
司会者は、森田健司(新聞記者 著作『孤独のキネマ 厳選108本+α』)
飯島一次(時代小説家 シャーロキアンとして知られている)
予定は全部で2時間であったが、40分近くオーバーし終了した時は18時を30分以上オーバーしていた。内容が面白くやり取りも面白かった。久しぶりに内容のある講演会に参加した感じで、私には珍しく久方ぶりに充足感を味わった。
終了後、ZOOM講演会の具体化に尽力された加藤淳さんに慰労と激励のメッセージを差し上げた。裏方の仕事は大変なのを十分承知しているので。すぐに感謝のメッセージをいただいてしまった。加藤さんには、次のようなメッセージを差し上げた。
加藤淳様 本日、楽しく有意義に拝聴させて戴きました。大変素晴らしく、私にとっても大きな刺激になりました。いま私は仙台大学で―歴史と人間―をテーマに毎週3コマ90分で前期・後期あわせて600人の学生を対象に講座を担当していますが、単なる通史としての日本史ではなく総合的・立体的に工夫をして講座を行っています。昨年からはオンライン講座になり、グーグルクラスルームを通して講座を行っていますが、毎回いろいろな工夫をしています。そうした中で、本日は映画の歴史を通して、総合的・立体的に日本の歴史や文化、京都の昔と今そして重厚な歴史を土台に将来の可能性など、いろいろ考えさせられました。やはり一つの道を究められた方々は深い見識と洞察力、知見を備えられているものと感じた次第です。私の講座や講演の組み立て方にも生かしていきたいと感じた次第です。
今回は初めての試みということもあり参加者は少なかったかも知れませんが、回を重ねるごとに皆さんもミートを通した講演や会議にも習熟していくのではないでしょうか。企画し実行された関係者の皆さまに心から敬意を表します。
これからますます地球温暖化による自然災害、国をあずかる政治家の無節操や無責任による人災に悩まされる時代が来るのではないかなと危惧していますが、そういういまだからこそ吉田松陰の―草莽崛起―の精神がさらに求められてくるのではないでしょうか。これを起爆剤にこのような試みがいろいろな団体や場所で試みられとかく閉塞感が漂っているいまの世相に、夢と希望を与え未来志向に転換する大きなきっかけになればと考えています。本日は大変御苦労様でした。今後のさらなる飛翔をお祈り申し上げます。取り急ぎ御礼まで。
令和3年8月14日 伊達宗弘
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