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みちのくの和歌、遥かなりみちのくの指導者、凛たり武将歌人、伊達政宗
 
「四季彩彩−登米地域讃歌− 豊穣大地・登米からの祈り」
2003年3月1日


  故里の春日の丘にかたくりの
     むれ咲く頃のなつかしきかな(石川啄木)

 登米地域は高速交通体系の整備によって、いま大きく変わろうとしています。22世紀へ向けて次の世代の子供達に残してやるのが50年も持たないコンクリートの塊であってはならなりません。北国の大使たちが安心して訪れ、羽を休め、自然の中から餌を求め、十分な休息と体力を回復し、北国へ戻れるような優れた地域環境を整えてやることが最も大切なのです。それは清らかな水と美しい緑によって育まれた豊穣大地・登米を築き上げていくことであります。

 それが出来る条件はこの地域には十分備わっている.のです。他の地域が無造作に失ってしまったものを数多く残しています。この地域の人々は山や川を敬い、生きとし生けるものに限りない慈しみを持っているのです。人々は山に対するとき山もまた人に対し、岩に語りかけるとき岩もまた人に語りかけると信じています。自分たちも大自然の一員として自然の法則に従い、生きとし生けるものを大切に扱うすべを知っている、美しい山河とそこに優しく生きる人々の住むところ、それが豊穣大地・登米てす。

 22世紀へ向かって日本人の心の再生、地域の再生のために大きな方向性を示していくことは、豊穣大地・登米に住む私たちの大きな使命であり、役割でもあり、祈りでもあります。

  さまざまにこころぞ富むる宮城野の
     花のいろいろ虫の声々(源俊頼)