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6 アレキサンダー大王と蜂蜜
遠征先で亡くなったアレキサンダー大王の遺体は遺言に従い、黄金のヒツギの中で蜜漬にされ、バビロンからアレキサンドリアへ運ばれました。蜂蜜の殺菌力を 利用した賢明な処置が行われたのです。
7 ミツバチに学ぶ
いま私たちを取り巻く環境は、大変殺伐とし先行きの不透明感が漂い、加えて地球温暖化などの問題も出てきました。こういう時代だからこそミツバチがどのよ うに厳しい環境に耐えながら生き延びてきたかを考えてみる必要があるのではないでしょう従来自然界を考えるうえにおいての掟はダーウインの進化論です。
これに対し「棲み分け論」で知られる今西銀司先生は、ダーウインの「弱肉強食」「自然淘汰」という考えに対し、「いやそうではない。自然界は強い動物も弱 い動物もそれぞれ大切な役割を担い、棲み分けをしているのだ。そして学習を通して進化してきたのだ」といわれました。例えば渡り鳥の渡りの習性、ミツバチ の整然とした生活の態様。これは厳しい自然界の変化に対応しながら学習を通して今の生活を身に着けてきたのだ」といわれました。今西先生は弟子たちに「自 然を直接自分の目で見よ」と言って、生涯フィールドワークにこだわったのも、五感の全てを駆使して自然の全体像を探求するためでした。自らを自然の一部と なし、自然との共存を目指したのです。
私たちを取り巻く環境は大変殺伐としまた閉塞感も漂っています。このような時代だからこそ私たちは、ミツバチの研究を通して人類の将来を見つめ直す必要 があるのではないでしょうか。
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